効果的な1on1は出来ていますか?

コミュニケーション

今回の内容
コロナ禍で物理的な距離感ができたり、コミュニケーションもデジタルツールがメインになったりと、チームビルディングが難しいと感じる人も多いと思います。そうした時に1on1での面談、ミーティングを実施するケースが増えていますが、この1on1は上手く運用できていますでしょうか。今回は今トレンドの1on1について考えました。

クラウドマネジメントツールを提供するロジック・ブレイン(福岡市)が、サービス業と製造業の役職なしの会社員を対象に実施した調査で、1on1ミーティングでパワハラだと感じたことがある人は44.4%というデータを発表しました。

1on1を実施するうえで大事なのは目的と手段

リモートワークやオンライン会議が浸透した今、リーダーがメンバーのフォローアップとして1on1を実施するケースは多くなっていると思います。そんな1on1ですが、目的と手段を間違えてしまうと破綻してしまいます。1on1を行う際は必ず目的を明確にし、リーダーはあくまで手段であることを意識しましょう。

具体的には、この1on1が不安や出来事をシェアするものなのか、プロジェクト運営を円滑に進めるためのものなのか、はっきりとさせることです。

目的が不明確な1on1でありがちなのが、メンバーのコメントに対してリーダーがどんどんアドバイスを送ってしまい、ただただメンバーが疲弊して終わる。と言うものです。先のデータにもある通り、そこからパワハラに近いプレッシャーを感じてしまうのだと思います。

1on1ではできる限りメンバーに話してもらい、リーダーは聞き役に回りましょう。理想では、メンバーの発話が7に対しリーダーは3と言われています。

理想は会社全体でフォロー

各部門やチーム毎に1on1を実施ているケースが多いかと思いますが、理想は会社全体として明確になっていてサポートもある状態です。メンバーからのコメントを受けてリーダーがアウトプットできるセーフティーネットやメンバーが1on1でパワハラを感じた時にアウトプットできるセーフティーネットがあれば尚良いですね。そうした声が経営や組織改善に繋がることでメンバーもより気持ちよく発言し仕事に取り組むことができると思います。

現在は目標管理や1on1を見える化するサービスも出ていますので、気になった方は参考にしてみてください。

1on1を意味あるものにし、より良い組織を作っていきましょう。