どうする?「名刺交換はオンライン」という新しい生活様式

コミュニケーション

今回の内容
新型コロナウイルス感染症対策のための専門家会議が「新しい生活様式」を提言しました。感染予防のために具体策を交えて色々な生活様式を提案しているのですが、なかでも話題なのが「名刺交換はオンライン」というもの。

Web会議は社内のメンバーや面識のある人と行う分には問題ありませんが、初対面の人とWeb会議で会う場合、いったいどうやって名刺交換すればよいのでしょうか。今回はオンライン名刺交換の方法について考えてみました。

背景

  • 今後はWeb会議で「はじめまして」というケースが増える。
  • 「名刺交換=連絡先情報の交換」のためにわざわざお金を出してツールを導入したくない。
  • Web会議中にできるだけスムーズに連絡先情報を交換したい。

やってみてどうなった?

お金をかけずにスムーズに連絡先情報を相手に伝える方法を考えました!

1.QRコードを送る

Web会議をする際に、あらかじめ作成しておいたQRコードをチャットなどで送るという方法。
無料のQRコード作成サイトがあるので、自分の名刺情報をQRコード化します。できるだけ高解像度なQRコードを作成しましょう。

参考 自由テキストのQRコード作成QRコード作成サイト無料版

2.スマホ画面に表示したQRコードをWebカメラに映す

作成したQRコードをスマホ画面などに表示してWeb会議中にWebカメラにかざし相手にスマホなどで読み取ってもらうという方法。
いつでも表示できるよう、自分のスマホにはQRコード画像を保存してきましょう。紙の名刺の裏側に印刷しておき、その名刺をWebカメラにかざしてもよいでしょう。

3.オリジナルのバーチャル背景をつくる

ゲーム会社や映画会社など多くの企業が無料でWeb会議ツール用のバーチャル背景画像を公開しています。カッコいい画像が多いのですが、ここは自分の連絡先情報を仕込んだオリジナルのバーチャル背景画像を作成してみてはいかがでしょうか。
初対面の人とWeb会議をすることもあると思いますので、ベースとなる画像はできるだけシンプルで落ち着いたトーンにして、QRコードや自己紹介などを背景に埋め込みましょう。わざわざ画像編集ソフトをインストールせずともパソコンに標準で付属している簡易的な画像編集ソフトやパワーポイントで簡単にバーチャル背景画像をつくることができます。

QRコードをつくる際の注意点
名刺情報を電子化する際には「vCard形式」を使いましょう。これは電子名刺の標準規格フォーマットで、多くの電子メールソフトや名刺管理ツール、iPhoneなどのスマートフォンが対応しています。以下のサンプルをQRコード作成サイトのフォームに入力してQRコードを作成してください。
<サンプル>
BEGIN:VCARD
VERSION:3.0
N:田中;三郎
ORG:株式会社ハイパー
TEL;WORK;VOICE:03-1234-5678
TEL;CELL;VOICE:090-1234-5678
ADR;WORK:2-9-6;日本橋堀留町;中央区;東京都
EMAIL;PREF;INTERNET:saburo.tanaka@sample.com
URL;WORK:https://www.sample.com/
END:VCARD
<それぞれの項目の意味>
BEGIN:VCARD(必須)
 vCard形式スクリプトの開始行。
VERSION:3.0(必須)
 バージョン指定、「3.0」を選択します。
N:
 名前。「姓;名」の順にセミコロンで区切ります。
ORG:
 勤務先の団体名。
TEL;WORK;VOICE:
 勤務先の電話番号。
TEL;CELL;VOICE:
 携帯電話番号。
ADR;WORK:
 勤務先の住所。
EMAIL;PREF;INTERNET:
 メールアドレス。
URL;WORK:
 勤務先WebサイトのURL
END(必須)
 vCard形式スクリプトの終了行。
今回わかったこと
  • QRコードはとても便利!事前に名刺情報をQRコード化しておけばすぐに使えます!
  • バーチャル背景をうまく活用しましょう。大人数でWeb会議をすると「この人だれだっけ?」という事態がありますが、バーチャル背景に名前を入れておくとこれを防げます。
  • でもやっぱり「sansan」などの名刺管理ツールを活用するともっとスムーズにオンライン名刺交換できるかも。
ワンポイント
vCARD形式のQRコードを活用することでチャットやメールでテキスト送信するよりもスムーズにオンライン名刺交換ができそうです。「sansan」などの名刺管理ツールを活用するともっと手軽にオンライン名刺交換ができるかもしれませんが、まだまだ研究の余地あり。#818式編集部では色々とチャレンジしてみたいと思います。