リモートワークにおける課題の上位はコミュニケーションに
下の図はザックリとした区分けなので、企業によってはもっと細かく分かれているところもあるかと思いますが、縦のコミュニケーションは経営層から現場層までのコミュニケーションです。
縦のコミュニケーションにおいて、ボトムアップ(現場に委ねる)を求めるのは危険です。当然パワーバランスが違いすぎるので、コミュニケーションが発生しないケースがほとんどです。現場の人がいきなり経営層にコミュニケーションをとりにいくのって難しいですよね。(私もそうです)
トップダウン型で情報をオープンにしていくことにより、管理層や現場層も身近に感じることができ、コミュニケーションもとりやすくなります。
大事なのは都合の良い時だけコミュニケーションという言葉を使うのではなく、いい時も悪い時もオープンに情報発信とコミュニケーションをとっていくことでしょう。
また、情報を小出しにすることも大事です。プロセスを開示することで意見やコミュニケーションも生まれやすくなります。逆に情報がオープンであっても常に決まったことばかりの開示となれば、現場は「決まったことだから何を言っても仕方ない」とコミュニケーションがなくなります。
IT大手のサイボウズ株式会社では採用ページに「情報をオープンにすること」が以下の通り明確に記載されています。
横のコミュニケーションとは組織や拠点を超えたコミュニケーションをさします。良い組織こそ横のコミュニケーションが活発とも言われています。特に新卒社員は入社後に不安を抱えているケースが多いですし、自分から先輩にコミュニケーションをとれる人は稀有です。組織の方が早めに横のコミュニケーションを用意してあげることで、心理的安全性を持つことにも繋がるでしょう。
皆さんの組織ではどうでしょうか。新入社員だけ過度にお客様扱いしていませんか?
横のコミュニケーションは機会(選択肢)を沢山作ることが良いコミュニケーションに繋がります。具体的には拠点や組織を超えた勉強会やランチ会、雑談チャットを作ることです。飲み会やBBQなども良いですが、それだけでは飲み会が苦手な人が取り残されてしまいます。選択肢を増やす事をおすすめします。
横のコミュニケーションについては、会社の規模感によって施策が変わってくるかと思いますが、バックオフィスやマーケティング等の機能が本社に集約されている規模感であれば、積極的に行っていきたいですね。
ビジネスチャットツール「Chatwork」を提供するChatwork社では、リモートワークのコミュニケーションについて細かくフォローがされており、参考になります。
非同期と同期のコミュニケーションを使い分け、情報格差をなくそう。組織コミュニケーションにおいては、選択肢があるに越したことはありません。自組織にとっての良いコミュニケーションとは何なのか、定期的に考えてみてはいかがでしょうか。
テレワークの1丁目1番地はパーパス!