その時に重要な要素になるのが映像と音声です。
その音声についてこだわって、マイクを色々使ってみました。なお、検証はTeamsを使用しました。
最初のデバイス
Plantoronics Voyager Legend モバイルヘッドセット
実勢価格 7~8,000円
モバイル用のヘッドセットです。
接続はBluetoothです。
マイクにもノイズキャンセリングが付いているタイプです。
このノイズキャンセリングが曲者で中音域だけになったような感じでエフェクトかかってるなという音になり、声が変わる印象があります。
屋外での使用にはかなり有効ですが、静かな自宅では必要のない機能でむしろ通常でしゃべっている声の方がいいな、と思いました。
通常はアクティブ・ノイズキャンセリングのことで、
空気の振動である音(波)の逆位相の波を当てると打ち消すことができる現象を利用して、それをデジタル処理行いノイズを軽減する技術のことです。
イヤホンの場合、ノイズを拾うためのマイクがついており、そこから入ってくる音波と逆の位相の音波を当てて打ち消しています。
イヤホンは通常、音声がスマホから、キャンセリング対象のノイズがマイクからと明確に分かれているため、スマホからの音はそのまま聞くことが可能です。
マイクの場合は音声用とノイズ用の複数のマイクがあります。
しかし、音声用からもノイズが入るため、ノイズを拾うためのマイクの位置や処理の仕方によっては本来の音声の成分も打ち消してしまいちょっと違和感のある音声に聞こえることがあります。
そうは言ってもそれほど極端に変わることはないので違う人の声に聞こえるレベルではないです。
2つ目のデバイス
Logicool G433 ゲーミング用ヘッドセット
実勢価格 6~7,000円
購入当時、緊急事態宣言真っ只中でビジネス用のこういったデバイスが軒並み品切れでした。
この機種はゲームのボイスチャット向けの製品で、当時はまだビジネス用途にはあまり使われていなかったです。
接続はUSBです。
こちらはノイズキャンセリングではないので音は問題なかったのですが、通話している相手から数回、音が切れると言われたので使用を断念しました。
※後日、音が切れていたのは通話と同時にクラウドベースのアプリを使用していたことではないかという可能性があることが判明したので、この製品のせいではないと思います。
3つ目のデバイス
SURE PGA31TQG ヘッドセットマイク+RPM626 プリアンプ
実勢価格 21~22,000円(合計)
音声にこだわるならメーカーにこだわってみようということで音楽用によく使われるマイクの有名メーカーのSUREのヘッドセットマイクを使ってみました。
これはPC直に接続できる製品ではないのでオーディオインターフェース(アナログ/デジタル変換)を使用しました。
なお、この製品はコンデンサ型であるのと、コネクタが独自規格なのでヘッドセットマイクだけでは一般のミキサーなどにも接続できません。
コネクタ変換と給電のためにプリアンプが必要になります。
さすが、ミュージシャンに良く使われているだけはあり、音はいいです。
しかし、ここで気づいたのですが、有線ヘッドセットだと常時付けているわけにはいかないので通話が入るとその都度焦って取り付けます。
これが結構煩わしく、手軽に通話を受けられないので取り外ししなくても通話ができる状態にしたいなと思いました。
(この辺から目的がいい音ではなくなってますね。(笑))
オーディオインターフェースはアナログ信号である音声をデジタル信号に、もしくはデジタル信号をアナログ信号に変換してイヤホンやスピーカーで聞けるようにする機器です。
マイクは主にダイナミック型とコンデンサ型の2種類があります。
コンデンサ型は感度が優れていますが振動や湿気に弱く、給電が必要です。
そのため、レコーディングスタジオなど固定するなど環境が安定している場所で使われます。
ヘッドセットやピンマイクでも使われますが、給電できる送信機があるワイアレスでの使用が主流です。
4つ目のデバイス
Alvoxcom UM-310 ワイアレスピンマイク
実勢価格 4~5,000円
会社でウェビナーを開催する時にピンマイクがあった方がいい、という話があり自宅もワイアレスのピンマイクなら身に着けても邪魔にならないからいいかもしれないと使ってみました。
接続はUSBとアナログの両方可能な製品です。
これはPC直でも、給電をアダプター経由にして通常の音声出力を接続することもできる変わった機種です。
USBで接続するとPCのコネクタが埋まってしまうので給電をアダプターで行い、オーディオインターフェース経由でPCに接続しました。
音も自然で非常に良いです。
一番いいのは送受信がUHFということで遅延がまったくなかったことです。
複数使用もチャンネルを変えられるので問題ありません。
対談型のウェビナーでは便利だと感じました。
しかし、付けっ放しだとトランスミッターが邪魔になるので一度外すと机の上に置いて上に向けてそれに向かって話すという使い方になりワイアレスの意味がなくなってしまいました。
ウェビナーの時は使うとして、自宅ならもっといいものあるんじゃないかと考えました。
5つ目のデバイス
audio-technica AT2050 コンデンサマイク
実勢価格 34~35,000円
こちらはSUREと同じく音声・楽器用に良く使われる製品です。
レコーディングスタジオで録音している現場でアーティストが使っているあれです。
通常のハンドマイク(こちらはライブでアーティストが持って歌っているものですね)はマイクに向かって話さないとならないので通話時に画面に写り込みます。
置きっぱなしで通話がきたらオンにしてそのまま話すのはコンデンサマイクの方がいいと思います。
こちらもPC直で接続できないのでオーディオインターフェース経由です。
私は集中したいので外の音が全く聞こえなくなるイヤモニ型のイヤホンを使い、
音楽を聴きながら仕事をしているため、これで通話が入ると音楽のボリュームを下げるだけで通話が始められます。
※オーディオインターフェースを所有していたので使用しませんでしたが、アナログのマイクをUSBに変換するケーブルでPCに直接接続できるようにする方法もあります。ただし、様々な制限がかなりあるので対応していると明記してあるもの以外は避けた方がいいと思います。
というわけで、現在の自宅仕事スペースはこんな感じです。
現在の環境には満足しています。
座っている位置から撮影していますが、これでも充分会話できます。
今回使った機種の行く末
・Plantoronics Voyager Legend 外出時使用
・Logicool G433 死蔵(笑)
・SURE PGA31TQG ライブ出演時使用(プライベート使用)
・Alvoxcom UM-310 ウェビナー時提供
- ノイキャンマイクは声質が変わることがある
- 自然な音にこだわるならそういう現場で使われているものがいい
- 超ものぐさは据え置き型マイクがいい
※全部、私見です。
ビジネス用のヘッドセットの記事はこちらもあります。