言っている意味わかる?
言い方にもよるとは思いますが、「わかるよね?」というような理解を強要するようにも捉えられる言い方は避けたいですね。話し手としては、本当に意味を理解しているのか確認で聞いているだけでも聞き手は見下されているような気持ちになるようです。
そんなこともわからないのか
上司、先輩からすれば、常識に思っていることでも部下からすれば、初めて知ることや経験することもあります。この言葉をつい言ってしまったがために部下からすれば、わからないことを『わからない』と言えなくなります。
期待しているよ
部下のモチベーションをあげるためにも伝えたことがあるのではないでしょうか。私も経験があります。ですが、部下によって、『期待』をプラスにできる人とマイナスにしてしまう人がいます。
まずプラスにできる人とは、自分に自信がありポジティブなタイプです。また負けず嫌いな人もプラスのパワーに変えることができます。マイナスにしてしまう人は、自分に自信がなく真面目で責任感が強いタイプです。またネガティブ思考でもあります。『期待を裏切るわけにはいかない』『失敗したらどうしよう』『今の自分ではだめなのか』と落ち込みます。そして期待がプレッシャーになってしまうのです。部下がどのようなタイプなのか見極めて声をかけるのが良いでしょう。
あれ、どうなってる?
私も聞かれたことや、実際に言ったこともあります。確かに聞かれると、気が引き締まる思いになります。ただ見方によれば、親が子供に「勉強は?」「宿題は?」「テストは?」と圧力をかけているのと同じに感じる人もいるようです。
〇〇はもっと優秀だ
発破をかけるつもりの言葉かと思いますがこの言葉は上司として言ってはいけない言葉ですね。他人と比較して優越をつける言葉です。仕事の中でそれぞれ得意不得意があり、それを補いながら一つの組織として仕事をしています。それに対して優劣はつけてはならないですね。
完璧なら帰っていいよ
定時で上がろうとしたとき『完璧ならいいよ』『帰るということは万全なんだね』と言ってくる上司、、これは帰りづらいですね苦笑 プレッシャー以外の何物でもありません。誰もが毎日完璧で帰宅するわけではないです。ときには明日に仕事を残して帰宅する日もあって良いでしょう。自信がないまま明日を迎えることもあります。
部下の「完璧」と上司の「完璧」は違いますし、そこまで考えてしまうと部下はいつまでも帰れません。
君の力はこんなものじゃないだろ?
『もっとできる』『もっとやれ』『もっと結果をだせ』という期待と追い込みの言葉です。上司としては、実力を見込んで放っているのでしょう。プレッシャーの定義とは、『自分の実力以上の要望や期待をされること』です。実力を出し切った結果なのに、もっと上を求められてしまうのはプレッシャーでありストレスになるでしょう。『もっと〇〇』と上を望むことは、上昇志向が強いという意味では大切です。しかしまずは上司として現状を褒めてあげなくていけないでしょう。『君の力はこんなものだった』わけです。それを『よく頑張った』と伝えるべきでしょう。そのうえで次回の課題を一緒に考えるのが上司の在り方かもしれません。
それで結果は?
部下が今までの経緯やプロセスを説明しているのに、結果しか見ない上司もいます。最終的に『で、結果は?』と結論を急ぐのです。単純に結果を求める上司、もしくは、部下の話が長くて話途中で結論を急かすパターンがあるかと思います。結果がダメでも適切なアドバイスをしてもらえれば、部下もモチベーションが上がります。何も聞かずに結果だけで評価されてしまうとプレッシャーを感じてストレスとなるようです。
それなんのためにやるの?
この言葉は単純に目的を知りたいという場合もあるでしょう。しかし中には、嫌味で言っている上司もいるようです。自分の仕事を否定されているように聞こえますよね。無意味なことだと圧力をかけられているように感じます。具体的には?数字にすると?根拠は?いわゆる『詰め』です。『で?で?で?』と詰め寄られると、部下は大きなプレッシャーとなります。尋問のように問われてしまうと圧力が凄すぎて何も言えないですよね。まるで刑事が容疑者を取り調べしているような光景でしょう。ここまで詰められると、提案も報告も相談も上司と話すことすべてがプレッシャーとなります。ある程度は部下のペースに合わせて話を聞いてあげることも大切かと思います。
これらを知らず知らずのうちに話していたことで、部下から、話しづらい、相談しにくい、と思われるしまうことも想像に難くないですね。その上で「わからないことがあるなら相談してよ!」なんて言ってしまえば部下の立場を余計に追い込んでしまい、ますます関係性は悪くなるかもしれません。気を付けて話すのも大変かもしれませんが、意識して話すだけでも大きく変わっていくかと思います。また、こういったことを気を付けることで心理的安全性を作り上げていくことになり、組織、チーム作りが活性化することに繋がっていきます。