今回は通常の「Microsoft Defender」と「Microsoft Defender for Business」では何が違うのか見ていきたいと思います。
Microsoft Defender とは
WindowsOSに標準搭載されている「ウィルス対策ソフト」です。
以前はWindows Defenderという名前でしたが、
2020年5月のアップデート以降、Microsoft Defenderという名前に変更されました。
ウィルス検知を主な機能としており、パソコンへのウィルスの侵入を防ぎ、
パソコンをウィルス感染させないという機能を持っています。
それ以外にもWindowsOSの状態、パソコンの状態をチェックし正常に保つ機能も持っています。
Microsoft Defender for Business との違いは?
Microsoft Defender for Businessは、
Microsoft Defenderのセキュリティ対策を拡張するものになります。
Microsoft DefenderはEPP(Endpoint Protection Platform)と呼ばれ、
ウィルスの侵入を防止し、ウィルスに感染させないものとなっています。
対して、Microsoft Defender for BusinessはEDR(Endpoint Detection and Response)という、ウィルス感染後の対策を行い、感染経路や感染原因を可視化してくれるものになります。
Microsoft Defender for Businessはどんな機能や特徴があるのか解説します。
ウィルスの脅威、パソコンの脆弱性を管理するだけでなく、
ウィルス等によるアラートの検出と対処、ウィルスからの防御力を上げ、
自らパソコン内の調査を行い、修復してくれるなど、ウィルス侵入後の対処だけでなく、事前の準備まで行ってくれるものとなっています。
また、WindowsOSに標準搭載されたセキュリティ対策の拡張機能であることから、
他のセキュリティ対策と異なり、サービスが停止することなくアップデート管理も不要となっています。
Microsoft Defender for Businessの入手方法
Microsoft Defender for BusinessはMicrosoft 365製品の中にある、
Microsoft 365 Business Premiumという製品の中に含まれております。
Microsoft 365 Business Premiumをご利用でない場合は、
2022年5月より、単体での販売が開始されましたので、Microsoft Defender for Businessのみを購入し、Microsoft Defenderをより強固なセキュリティ対策へとアップグレード可能です。
- Microsoft Defender for BusinessはMicrosoft Defenderのセキュリティ対策を拡張するもの
- ウィルス感染前対策だけでなく、感染後の対策も重要
- Microsoft Defender for Businessは単体購入可能でMicrosoft Defenderをアップグレードできる
実は中小企業へのサイバー攻撃は増加傾向にあり、現在サイバー攻撃の標的の内、3割が小規模事業者に対する攻撃だと言われています。
実際サイバー攻撃を受けた小規模事業者で6割は業務停止を余儀なくされており、被害額の平均は1,000万円との事。
セキュリティ対策が企業規模問わず重要となってますので、気を抜くことなくセキュリティ対策を強化していきましょう。