「他がやっているから」では上手くいかないケースがほとんど
当社ではテレワークの導入支援をしていますが、テレワークが絶対とは言っていません。業種や職種(エッセンシャルワーカー、サービス業の方を中心に)によってはそもそもテレワークは難しいですし、企業によっては会社から徒歩圏内の社宅を提供し、出社を中心にビジネスを行っているところもあります。
ここで大事になるのが「パーパス」です。何のためにテレワークをするのか、何のために出社するのかを経営層のみならず、従業員一人一人が理解できていますでしょうか。なんとなく「うちはオフィスワークだし世間体を考えてやった方がよさそう」とか「他の会社もやってるし」という感覚でテレワークを行うとだいたい上手くいきません。そういったケースでは多くの場合テレワークが現場に丸投げになっており、負担を強いる形になります。
これからは働き手が選択する時代に
少子高齢化による労働人口の減少が進む日本では、これから益々働き手が会社を選ぶ時代になります。そこでも「パーパス」が重要になります。パーパスがしっかりデザインされていれば、リアルがメインの会社でも共感され選ばれます。逆にテレワーク制度や自由度の高い働き方を導入していても、パーパスが適当であれば現場も適当になり、テレワークが格差を生むだけになってしまいます。結果として優秀な人材は離反していくでしょう。
テレワークの一丁目一番地は「パーパス」
タイトルにも記載しましたが、テレワーク制度を構築する前に「パーパス」がそもそも共有されているか、伝わっているか、から考えてみることが大切です。逆に言えば、パーパスがしっかりと浸透していれば、テレワーク制度やハイブリッドワークはメリットでしかありません。ビジネスに共感はしているが、事情によりフルタイム勤務が難しい人や遠方の人、身体が不自由な人まで多様な人を採用する事ができます。そしてその情報がシェアされ、また共感した人がやってきます。無駄な出張や会議も減るでしょう。積極的に現場が工夫して、それが発信されていくでしょう。
この機会に参考にしていただければと思います。
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なんと23年卒学生の8割近くが、就職活動時の企業選びにおいて「ビジョンやパーパスを重視している」という情報も!