改革は働き方だけではない。生産性を高める“休息改革”

今回の内容
コロナウイルスの感染拡大により多くの人が健康や体調に対し敏感になったと言われています。また働き方改革やリモートワークが広がり、生産性や効率ばかりに目が向けられ、かえってストレスを抱えるビジネスパーソンが増えているという話もあります。そこで今回は、働き方改革ではなく休息改革について紹介いたします。

オン・オフの切り替えが難しくリモート疲れも

コロナ禍において急速に広がったリモートワーク。通勤のストレス(満員電車など)は減ったものの、慣れない自宅での仕事や、ビデオ会議による視聴覚へのストレス、逆に会社からの監視が強まった等、リモート疲れという言葉も出たくらいです。

テレワーク・リモートワークの課題(労働者調査)

【出典】NTTデータ経営日本労働組合総連合会「テレワークに関する調査」研究所ほか「緊急調査:パンデミック(新型コロナウイルス対策)と働き方」

上記の調査データでも分かるように、多くの人が準備運動なしにリモートワークへ突入してしまったため、時間の管理やオン・オフの切り替えが難しい状況になっています。また真面目な人ほどオン・オフの切り替えができず、ずっと仕事脳になっているという話も聞きます。

休息とどのように向き合うか

良い成果を上げるには良い休息が重要だと考えています。そのためには、休息も仕事の一つ としてスケジューリングすることが良いと思います。それも個人ではなく会社が発信することで、現場のメンバーも休息しやすくなります。

例えば、11時から11時10分までは仕事の手をとめて休息をするなどです。

最近では昼寝が効果的と言う研究データもあります。パワーナップ12時から15時くらいにとる15分~30分ほどの睡眠)とも言われ取り入れる企業も増えています。

WEB会議が立て続けに入ることで視聴覚がストレスを感じやすくなっている話も増えていますが、こうした事については以前も記事にした非同期コミュニケーション(テキスト、チャットなど)を増やし、会議時間をコンパクトにしましょう。

コミュニケーション非同期と同期のコミュニケーションを使い分け、情報格差をなくそう。

厳しくするのではなく機会を増やす

ちょっとした休息。ということであれば、いわゆるタバコ休憩は時間的にも頻度的にも最適だったりします。(タバコの健康被害は別として)禁煙促進として禁煙時間を増やす企業も増えていますが、ただ厳しくするのではなく、別の機会を増やすことも重要です。

例えば先日紹介した設置型健康社食「OFFICE DE YASAI」を導入したり、簡易的なカフェスペース(PLUSの5 TSUBO CAFEなど)を作ることで、休息を促すこともできます。

当社ではリフレッシュルームという休憩スペースが設けられています。

総務・人事・経営層向け|健康経営というフレーズ、口だけになっていませんか?設置型健康社食「OFFICE DE YASAI」

また、ジム(スポーツクラブ)を法人契約して福利厚生として従業員に提供する企業もあります。リモートワークでは先のデータにあるように運動不足から疲労やストレスを感じやすくなっている場合もあります。適度な運動を促すためにも機会を与える施策を打っても面白いかもしれませんね。

大事なのは強制ではなく、選択肢を与えること。

休息も仕事の一つとしてオフィスや組織作りをしてはいかがでしょうか。