ノートPCの充電が便利な「USB PD」の注意点とは?

今回の内容
モバイルワーク時の荷物軽量化のためにACアダプタを工夫した前回。色々と調べていくなかで「USB Type-C」や「USB PD」って意外と注意点があることがわかりましたのでまとめてみました。
世界最小最軽量クラスの急速充電器RAVPowerでノートPC充電してみた

背景

  • USB Type-C端子がついたデバイスが増えているので、ACアダプタを集約できるようになってきた。
  • でもUSB Type-C対応のACアダプタやケーブルなら何でもよいというわけではない。
  • USB PD (USB Power Delivery)という急速充電の仕組みがある。
そもそも「USB PDとは?」
これまでのUSBでは最大で2.5Wしか電力を供給できませんでした。これでは大きな電力を必要とするデバイスを充電することができません。そこで登場したのが「USB PD」という規格です。5V・9V・15V・20Vという4段階の電圧に最大5Aの電流を掛け合わせることで最大100Wの電力供給を実現しています。これにより多くのタブレット端末やノートPCの充電ができるようになります。


Appleの「iPad Pro」も従来のLightning端子から「USB Type-C」に変更され、「USB PD」規格で急速充電できるようになりました。標準では18WのACアダプタが付属していますが45Wや60Wの出力ができるACアダプタに変更すると急速充電が可能になります。

USB PDのポイントは?

  • ACアダプタだけでなくUSB Type-CケーブルもUSB PD対応でなければダメ。USB PDに対応していないケーブルでは充電できない場合がある。
  • ACアダプタの出力可能なワット数に注意。特に複数のUSBポートがあるACアダプタでは、全ポートの合計ワット数を表示しているものがある。
  • ノートPCにも充電したいのであれば60W以上のACアダプタを選びたい。
  • USB Type-Cケーブルは決められた規格を守っていない安価なものやメーカー独自機能を付加したものがあるので要注意。特に安いものは最悪の場合機器が破損してしまう場合も。信頼できるショップやレビューなどを参考にケーブルを選ぼう。
今回わかったこと
  • USB Type-C搭載の機器が急速に増え、ACアダプタや接続ケーブルをひとつにまとめられるので非常に利便性が高いです。
  • 機器を選ぶ際にはUSB Type-Cに対応していることを条件にしようと思います。
  • ACアダプタやケーブルは対応する規格や品質に差があるので慎重に選びましょう。Amazonやレビューサイトなどの記事を参考に選定したいと思います。
  • 大手メーカー品の中にも規格違反品があります。USB Type-C端子をUSB-Aに変換するものは危険!USB Type-Cの大きな電流に耐えられないケーブルや機器に間違ってつないでしまう恐れがあります。

ワンポイント
USB Type-C対応機器が増えています。「Surface Pro 7」「MacBook Pro」「iPad Pro」からゲーム機の「Nintendo Switch」や「PlayStation 5」にまで広がっています。Androidスマホや完全ワイヤレスイヤホンなどもUSB Type-Cが多く、今後は接続端子にUSB Type-Cがあるかどうかが機器選定の必須条件になっていくかもしれません。ちなみに個人的には「iPhone」もUSB Type-Cになったらいいなあと思いました。