「セイサンセイヲブンカイセヨ」テレワークにおける生産性の低下とは。

今回の内容
働き方の多様化が一気に進んだこの1年、テレワークに関する情報収集を積極的に行っている当社では、多くの記事や企業、就業者から生産性の低下というワードを聞くようになりました。
「テレワークをすると生産性が下がる」「オフィスの方が生産性が上がる」等々。
果たして、働き方による生産性とは・・・
考えてみたいと思います。

そもそも生産性とは

生産性の代表的な定義は「生産性とは、生産諸要素の有効利用の度合いである」(ヨーロッパ生産性本部)というものです。
有形のものであっても無形のものであっても、何かを生産する場合には、機械設備や土地、建物、エネルギー、さらには原材料などが必要になります。また、実際にこれらの設備を操作する人間も欠くことができません。生産を行うために必要となるこれらのものを生産要素といいますが、生産性とはこのような生産要素を投入することによって得られる産出物(製品・サービスなどの生産物/産出)との相対的な割合のことをいいます。
参考 生産性の定義公益財団法人日本生産性本部

少々難しい記載ですが、簡潔に言うと「生産性=産出(output)/投入(input)」
投入した資源に対し、産出の割合が大きいほど生産性が高いということになります。

テレワークよる生産性低下という言葉を考える。

出所:コロナ禍の経済への影響に関する基礎データ(内閣官房 成長戦略会議事務局)
上記の図は、内閣府が発表した日本の在宅勤務における生産性のデータです。
少々極端な気もしますが、低いことは明らかです。
では、テレワークにおける生産性の低下とは何なのか・・・
企業側は売上や利益、就業者側は1日に行える仕事の量と言ったところでしょうか。
ただ、これらを生産性の低下と一括りにしてしまうことが疑問であり、もっと本質を見ていく必要があると感じます。
例えば営業職であれば、在宅勤務によって営業電話がしにくくなったのか、環境は良いが社内とのコミュニケーションがとりにくくなったのか、バックオフィスであれば紙の請求書対応が不便で作業量が減ってしまったのか、もっと言えば住宅の環境や、家族構成等によっても微妙に変化していきます。
それらを一括りに生産性の低下とすれば、それは低いが増えるのも同然です。
そう言った意味でも、各企業、各組織ごとに実態を把握し、フォローできることがあればフォローし、難しいようであれば一旦は出社に戻して大元の課題を整備することが重要だと思います。

当社ではテレワークアドバイザーというサービスを展開しているため、テレワークをやらない会社はサービス対象外ですよね?と、おっしゃられる事があるのですが、とんでもありません。
テレワークはあくまで手段になります。業種やカルチャーによっては今すぐにできない方も沢山いらっしゃいます。
そういった方には、テレワークや生産性という事のもっと前にある課題を共有し、出来ることからサポートしています。そして、業種的にテレワークが可能な企業さんであれば、ベースの働き方が改善しカルチャーさえ作ることができれば、いつでもスムーズにテレワークを遂行できると考えています。

テレワークにおける生産性低下の参考情報

参考 コロナ禍の経済への影響に関する基礎データ内閣官房 成長戦略会議事務局/経済産業省 経済産業政策局 参考 第四回・新型コロナウイルス対策によるテレワークへの影響に関する緊急調査パーソル総合研究所

在宅勤務と仕事環境の関係性

出所:株式会社JINS井上一鷹氏作成、「JINS MEMEを用いたリモートワーク疲れの度合い調査」
上記の図は、株式会社JINS井上一鷹氏が作成した、JINS MEMEを用いたリモートワーク疲れの度合い調査のデータです。
オフィスでの仕事が50%になるようなアルゴリズムになっており、在宅勤務になった場合の変化を表しています。
私も含め、単身者で環境をアップデートしているとオフィスワークより在宅勤務の方が集中でき、仕事が進むことが分かります。
逆に子育て中の方で家の環境が整備されていない場合、かなり集中力が途切れることも分かります。
このように、環境一つとっても捗る人とそうでない人がいるため、可能であれば個別個別のフォローが望ましいと思います。

これらを踏まえ、818式編集部では仕事の役割、個々人のバックグラウンドに合わせた働き方を考え、チームとしてアップデートしています。もちろん全てを支援できる訳ではないですが、一括りにしないことでちゃんと見て考えてくれいるという「心理的安心感」が生まれ、自然と工夫しようという雰囲気があります。

これらのお悩み解決は支援サービス「CO-MMUTE」で!

https://hypervoice.jp/co-mmute/

これらテレワークの漠然としたお悩みや、働き方のアップデートについては、
当社のサービスCO-MMUTE(コミュート)で支援しております。
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また、5月12日には「テレワークって実際どうなの?」という切り口で、Chatwork社、MOTEX社と共にトークセッションウェビナーを開催いたします!こちらもお気軽にご参加下さい。

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