ここまでのテレワークの流れ
(週3日テレワーク、2日出勤のスケジュール)
テレワーク当初の問題
テレワークを始めた当初、緊急的なスタートだったこともあり物理的な準備が全くできていませんでした。
※テレワーク初期の自宅環境。
自室のローテーブルにノートパソコンという緊急的なスタイルで開始。椅子もクッションレベルで身体への負担もかかっていた。
当時の特集記事はこちら。移行自体は働き方改革を始めていたことによりスムーズにできたものの、物理的なテレワーク環境においてはそこまで注視しておらず、オフィス環境のメリットを痛感。
マーケティング部の完全在宅勤務を紹介してみた。まずやったこと
まずはじめに行ったことが、とにかく部屋の物を処分することでした。元々物は少ない方ですが、それでもデスクやチェアを入れる考えがなかったため、まずはテーブルやテレビといった業務に関係のない物を処分しました。
処分する際に活用したのはジモティーです。
次に行った事がデスク環境の整備です。
最終的なデスク環境。
昇降デスク⇒ディスプレイ&アーム⇒ダイナミックマイクの順番に環境をアップデートしていきました。
デスク環境紹介
デスク
スタンディングデスクを導入。
デスクについてはいくつか検討しましたが、健康面も考慮しFLEXISPOTのスタンディングデスクを購入!思った以上にお手頃な価格でした。
ディスプレイ&アーム
ディスプレイはDELLの27インチワイドフレームレスディスプレイ!何と言ってもその特徴は拡張性!USB-Cケーブル一本で給電と映像出力ができるため、デスク周りをスッキリとさせることができます。
ディスプレイはデスクに直置きせず、エルゴトロンのアームで浮かせる設計に。スタンディングデスクにしたことで座っている時と立っている時で目線が少し変わる為、アームで簡単に高さを調整できるのはメリットでした。
マイク
マイクはSHURE MV7を導入。
周囲のノイズを排除し声だけを正確に収音してくれるうえ、音質もクリアで相手にストレスを与えない。動画配信者からも評価の高い一台です。
その他、買って良かったもの
画像を見て、は?!と思われた方も多いはず。ディスプレイやデスクはもちろんですが、それを除いて最も良かったものが足つぼマッサージです。スタンディング時はもちろん座っている時も常に五感を刺激されている感覚になりおすすめです。1000円以下で集中と緩和の両方を味わえました。
環境面についての補足
私はシングルということもあり、自分一人の意思で自宅の環境をアップデートできました。(ディスプレイやマイクには拘りがあり自費で購入しています)またシングルのため雑音や気遣いといった点でも気にする必要がなかった。というそもそものメリットもありました。ここに関してはビジネスパーソン各々で変わりますので、会社としてフォローが必要になるかと思います。(例えば一括りに週何日在宅と決めず、環境により働きやすい方を選んでもらう、ホテルワークを利用するなど)
実際に当社のメンバーの中には同居人がいるうえで工夫してテレワークを行っている者もいます。
東京都における宿泊型テレワークの提供
参考:オフィスでの仕事が50%になるようなアルゴリズムでのテレワークで集中できる時間の割合について
単身かつ環境が良い人はオフィス以上に集中できるというデータも。
メンタル・モチベーション・コミュニケーションについて
物理的な部分は整えたものの、テレワークを継続するうえでやはり重要なのは、メンタルやコミュニケーションの部分です。テレワークによるメリットもあればデメリットもありました。
メンタルメリット
メンタル面でのメリットはとにかく周りを気にせず集中できることです。これは仕事の内容や職種により異なるかと思いますが、私のようにジョブ(仕事内容・目的・評価)が明確に決まっている場合はメリットが大きいと思います。感染対策にもなりますし、食事も毎日自炊することができます。
リフレッシュも逆にしやすい。
出勤時の課題として、非喫煙者の私にとってちょっとしたリフレッシュの取り方が難しいというものがありました。喫煙者が喫煙ルームで一息入れるような事を非喫煙の私はなかなかとりにくいというものです。それがリモートワークであれば、他の目線を気にすることもありません。私はストレッチ環境を整備し、考えに煮詰まったり仕事の区切りがついたらリフレッシュするようにしました。
ストレッチ器具、筋トレ器具を用意しリフレッシュすることを心掛けました。
メンタルデメリット
ジョブ型とはいえ、監視の目がないためオフィスワークの倍近く緊張感を持って働くようになっていました。その結果として通勤時間が無くなったにも関わらず、オフィスワーク以上に疲れている事に気付きました。
コミュニケーションメリット
チャットや電子メール、電子掲示板などを利用した非同期コミュニケーションが加速しました。オフィスワークの際に起きていた「内線が沢山鳴り、都度アナログメモをする」「一人に口頭で伝えられ、伝言ゲームが起きていた」という事が減りました。そのため、情報共有のスピードアップはもちろん文章力アップにも繋がりました。
※テレワークでのコミュニケーションにおいて実際にやっていたこと。
・コミュニケーション(主に雑談)を仕事の一部にする。
意外に思われるかと思いますが、メンバー同士でのコミュニケーションを仕事の一部にしました。オフィスワークでは「雑談=ちょっとサボっているような感覚」になる人も多いかと思いますが、私達はテレワーク実施に合わせて仕事の一部として夕方にコミュニケーションをとるようにしました。(ZOOMを使って)急なテレワークは孤独を生んでしまうという前提で、コミュニケーションを意図的に仕事に組み込みました。内容は仕事のみならず他愛もないことまで。
・セーフティーネットを作る。
ビジネスチャット上に雑談ルームを作り何かあればそこに投げかけることができるセーフティーネットも用意しました。
コミュニケーションデメリット
ジョブ型の仕事内容か、仮にメンバーシップ型であっても会社のカルチャーや仲の良さ、風通しが整っている場合はテレワーク時のコミュニケーションにそこまでストレスを感じないかと思いますが、多くの企業が緊急的(準備ナシ)に始めたため、孤独になり繋がりが感じられなくなった。という点でのデメリットは多いのかもしれません。実際に私もオフィスであった偶発的なコミュニケーション(自動販売機や会議室でのちょっとした会話など)は無くなり、常に自らアクションを起こさなければならない。という現実にも気付かされました。
カルチャーや風通しが整っていない企業が感染対策として無理に続けるよりは、一度オフィスワークに戻して会社のあり方から見直した方が良いかもしれません。
★反響をいただいた記事です
テレワークの1丁目1番地はパーパス!まとめ
こう言ってしまえば元も子もないかもしれませんが、テレワークの相性はかなり個人による事が身に染みて感じられました。テレワークを上手く運用するには、以下の図で表したように順序立てて組織として考えることと、テレワークか出勤かの2択ではなく、「テレワークでも良いし出勤でも良い」といった選択肢の一つにできるかだと思います。